WEBディレクション

簡単に「未経験の人に教えてほしい」と言わないでほしい

私はWEBデザイナーとして5年近くやってきていますが、経験者として言われてむかつく言葉があります。

「この人は未経験だから教えてほしい」

という言葉です。

「引き継ぎ」と「教育」は別物

業務を引き継ぐことで、組織の中で働く上で重要なことです。

これをしないと自分の仕事がいっぱいいっぱいになってしまい、新たな新しい仕事が出来なくなってしまいます。

しかし、業務を引き継ぐ上での前提知識はある程度必要で、それは業務を受ける前提として、しっかり把握してほしいものです。

つまり、「引き継ぎ」と「教育」の違いは「社内ルールか否か」にあたると思います。

「引き継ぎ」と「教育」を混同しないでほしい

一方、「引き継ぎ」と「教育」を混同している人がいます。

例えば、電話の取り次ぎ方法。

会社として電話の受け取り方法に決まりがあるならそれを伝え、営業電話に対しての扱いや、特定の業者に対しての対応は、会社によって違うので引き継ぐ必要があります。
それはマニュアルに事細かく書いたりすることで対応可能です。

一方、お客様に対しての敬語の使い方は教育にあたり、社会人としての前提になります。業務を行う上での前提の知識になりますので、マニュアル化することによって臨機応変に対応できなくなるのではないかと思います。

何でもかんでも「マニュアル化」と叫ぶ人がいますが、マニュアル化する前提としてある程度の教育がないと、いくらマニュアル化してもキリがないのではと思います。

「教育」の方向性を示すことを放棄する職場

引き継ぎに関しては「慣れ」で次第にまとまりますが、
教育は必ずしも「慣れ」でなんとかなるものではありません。

  • 基礎がわからないから言われてもピンとこない
  • 何が間違っているのかわからない
  • 無意識で対応してしまっている「癖」

これらで困っている人に対して、
「いずれか慣れる」「回数こなせば」という励ましを行うことは難しいです。

そこで必要な教育は「どうすればあなたは良くなるのか?」という努力の方向を示すことです。

  • 「この本を読めば大丈夫」「私ならこれをやった」と自分が学んだ方法を教える
  • 「練習したいなら付き合ってあげるよ」「フィードバックが欲しければ言ってね」と声をかけてあげる

何もせずに「出来てないから給料が上げないよ」と言われても、新人さんはどうすれば現状を打破できるかわからず、途方にくれてしまいます。

「教えてほしい」と「相談にのってほしい」は全くの別物

「教えてほしい」と「相談にのってほしい」は全くの別物だと考えています。

「教えてほしい」というのは、基本的なことから教えることも含めています。
WEB制作でいうと「カンプに合わせてコーディングしましょう」とか、「インデントを合わせましょう」とか、基本的なことが該当します。

一方、「相談にのってほしい」は「聞かれたら対応する」がベースになっています。
なので同僚としては、基本的に聞かれなければ、聞かれなければ特に何もすることはありません。

「相談にのってもらう」はかなりレベルが高い

ただ、前提としてほしいのは「教えてほしい」と思ってるひとに「相談にのってほしい」はかなりレベルが高いです。なぜなら、何を相談すればいいか分からないからです。

さっきの例でいうと、「カンプに合わせてコーディングする」「インデントを合わせる」といったWEB制作界隈の常識が分からない場合、「出来ました!」と言ったあとに「出来てないじゃないか!!」と怒られることがあります。

そこで必要なのは「相談にのる人」じゃなくて「教えてあげる人」、つまり「自分のやってる方向性があっているかを確認してくれる人」です。

ちょっと作業して「これで良いですか?」「こういうことですか?」と聞けるレベルで相談できる人が必要ですが、「相談にのる人」にここまで突っ込んで相談できる会社ってそうそうないんですよね。

だから、新人さんは教えるレベルまで踏み込まないと相談してもらえないことは念頭においたほうが良いかと思います。

業務外に勉強している人の「邪魔しないでほしい」

SNSを見ていると、「教育」を「業務命令」と勘違いしている人がたまにおり、休日に勉強をさせることは業務命令だと思ってしまう人も中にはいるそうです。

個人的な考えとしては、業務外に勉強を強要するものではないと思いますし、
ただ、業務外に勉強している人の「邪魔しないでほしい」ですし、「勉強していない人の知識不足のアテにしてほしくない」です。

もちろん、会社が「教育の方向性を示して」おり、その方向性に従って勉強しているのは前提になりますが、
「休日に勉強をしない = 会社から与えられているものをただやるだけ」
ということなので、給料が上がらないのは割り切っていただきたいです。

一方で「休日に勉強すること」を強要する会社もあります。
新卒完全未経験で実務に入る前に教育期間を設けるならまだしも、
中途採用ではそのような気持ちで人を雇おうとしないでほしいかなと思います。

たとえスキル不足の人を雇ったとしても、
不足している人なりの仕事をお願いできる余力がある状態で採用してほしいですし、
お願いするにしても、必ず上司が目に見える範囲の(他の経験者に迷惑がかからない)仕事をお願いしてほしいです。

未経験者は経験者が教えたくなるような努力してほしい

とはいっても、最初は誰しもが未経験者です。

そんな未経験者に必要なことは、経験者が教えたくなるような努力してほしいということです。

「努力って勉強しろってこと?」「業務外に勉強なんて無理だよー」という方。ご心配なく。
教えたことを次の日には実行しているとか、先輩のコードを読んで自分のものにするとか、そんな程度で良いんです。

それくらいの努力も出来ない方。

ちょっと辛いかもしれないですが、別の道で努力した方が伸びるんじゃないかなー。

人の興味や向上心を持てるものって、自分でいくら努力しても変えられないものだと思うんです。

私もデザインやWEBライティングもやってみたことがありますが、
一番向上心が持てるコーディングをメインにやっています。

だから、無理に自分の気持ちを変えずに、他に頑張れるものを探したほうが、将来的に伸びるんじゃないのかなと思います。