今回はITパスポートに一発合格しましたので、その体験談について書いていきます。
WEB上では1ヶ月で合格できる!!とかいう体験談がいっぱい並んでいますが、経験者側の私でさえも合格点がギリギリで、初心者はもっと時間がかかりそうな印象を持ちました。
今回は、ITパスポートを受けてみた感想を書いていきます。
スペック
- 社会人6年目で、新卒の時からWEBデザイナーとして働いている
- 毎日1~2時間残業していて、帰るのが9時以降になることもある
- 大学は理系だけど、情報の科目は選択必修で取った程度なので、授業の内容はほとんど覚えていない
- 学生時代に基本情報処理技術者試験を受けて落ちた
- 1年前に「WEB解析士」の資格を取った
学生時代から勉強してきたので、分野によっては、普通の人よりかはちょっと詳しいかなーと感じるレベル感です。
挑戦したきっかけ
挑戦したきっかけは、将来への不安です。
今の仕事には満足をしていますが、なにせ中小企業ですから、いつ倒産しても自分で生きていけるようにしておかなければなりません。
ITの世界でどこでも雇ってもらえるように備えるためには、やはり資格が一番なのではと思いました。
もちろん、ブログを書いたり、副業をするのも備えの1つかと思いますが、仕事で文章を書く&コードを書いている都合上、「資格を勉強する」が頭の切り替えにもなっていいのではと思いました。
合格した勉強方法
では、こちらでは合格した勉強方法を紹介します。私は参考書と過去問道場を中心に問題を解きました。
【参考書】一通り読んでから問題を解きながら読み返す
私が利用したのは参考書は【令和6年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集です。
一番売れていて、イラストを使って内容が分かりやすく、シンプルに説明されているところに惹かれて買いました。
1. 1日2章〜3章ペースで、1週間で一通り読む
購入して驚いたのは参考書の分厚さ。ITパスポートの範囲は幅広く、様々な分野を把握しておく必要があります。
まずは1日2章〜3章ペースで読み、1週間かけて参考書を一通り読みました。この段階では、書いてあることをしっかり覚えようとするのではなく、一通り目を通す感じ。
どこにどんな内容が書いてあるかを把握し、どの分野が得意か不得意かを把握します。
2. 問題を解きながら、参考書をじっくり読み返す
一通り読んだら、問題を解いて、どれだけ理解出来ているかを確認します。間違えたところにチェックを入れて、間違えた問題の解説をしっかり読みます。
正解の単語だけではなく、不正解の単語がどういう意味なのかもあわせて確認し、消去法でも回答できるようにしました。
そして、間違えた問題を何度も解き、確実に正解できるようにしました。
間違えた問題を何度も解いて、参考書に書かれている問題はなるべく正解できるようにしました。
4. 参考書に添付の過去問をひたすら解く
参考書に書かれている問題は確実に正解できるようになったら、次は過去問を繰り返し解いて問題をこなしました。
この参考書の特典として、過去問5年分がダウンロードできるので、このPDFをiPadのGoodnotesに読み込んで、蛍光ペンで引いたり検索した画像を貼り付けたりして学習ました。
私は時間がなくて過去問を3年分しか解けませんでしたが、過去問道場でも見かけていない知らない問題も多い印象でした。
計算問題の出題方法も様々で、表の読み取りもする必要があり、初見で解くのは難しい印象を受けました。過去問5年分を一通り解いた方が、もっと本番の正解率が上がったのかなとも思います。
【過去問道場】スキマ時間にスマホ過去問を繰り返す
どこかで見たことがある単語を増やすため、スキマ時間は過去問道場をスマホで繰り返し解きました。
開催数は過去問10回分にあたる「★おすすめ」を選択。
過去問道場では回数をこなしたいと思い、オプションは「ランダムに並び替え」「計算問題を出題しない」を選択した状態で繰り返し問題を解きました。
最初の100問時点では40%しか解けませんでしたが、問題を繰り返していく毎にみたことがある問題が増えました。
最終的に500問近く解いて、正解率は合格範囲の62%まで上昇しました。最初のあわせて62%になりますので、最後の100問はかなり
正解率が高かったのではないかと思います。
本番の感想
遅刻が心配なのと、受験票の印刷のために家をいつもよりも早めに出ましたが、改めて受験票をみたら「試験開始時刻の20分前には会場に着いてください」と書いてあり、全然時間の余裕がないことが発覚して焦りました。
会場に着いたら結構ギリギリの時間で、着席できる椅子が埋まって座れないほど集まっていて、「早めに出て良かった!!!」と安心しました。
かなり丁寧に身分証明書の確認や試験説明、試験を行うPC室に入るための持ち物検査を丁寧に実施されて、いざ開始。
参考書に「あとで確認」ボタンを活用するといいよと書かれていたので、ちょっと躓いたら「あとで確認」を押す。
計算問題やアルゴリズムの問題は時間がかかるので、「あとで確認」を押して後回し。
「あとで確認」「あとで確認」「あとで確認」「あとで確認」…
気がつくと、「あとで確認」にチェックを入れた問題が7割以上ありました。
クソムズい、、、
みたことがない問題が出てくるのはもちろん、過去問に出てこなかった参考書の隅にかかれている用語の意味を聞かれたり、削除法でなんとか解けていた単語の意味を深く突っ込まれたりして、回答に自信がありませんでした。
一通り解き終わった頃にはもう残り70分(試験時間120分)経っており、そこから計算問題やら見直しやらすることを考えると、時間の余裕が全然ありませ。
アルゴリズムの問題や計算問題は焦りながらもなんとか解き、「あとで確認」にチェックを入れた問題を見直していたら、もうあっという間にタイムアップ。
体感としては、合格のボーダーラインでしたので、回答待ちの時間は手を握ってひたすら祈っていました。
そして、点数は、、、650点(合格点600点)!!!
良かった!!!もう勉強しなくても済む!!!と胸をなでおろしました。
個人的に感じたITパスポートのレベル感
ITパスポートを受験して感じた、ITパスポートのレベル感について書いていきます。
パソコンが不得意でもなんとかなる
受験して個人的に思ったことは、ITパスポートはパソコンが不得意でもなんとかなるということです。
ITパスポートは
- マネジメント系(システム制作のフローとか)
- ストラテジー系(ビジネス戦略とか)
- テクノロジ系(コンピューターの仕組とか)
の3分野に幅広く分かれており、パソコンが得意な人が有利になるはテクノロジ系くらい。
ストラテジー系では会計や財務に関する内容や、法律に関する内容も出てくるので、 IT系じゃない人でも受けやすい印象を受けました。
WEBデザイナーだからといってITパスポートに有利ではないと思う。
大企業の大きなシステムのUIを考えているデザイナーとかなら、聞き慣れた言葉が出てくる可能性もあるけど、WEBデザイナーの業務そのものが有利になることはほとんどない。
特にデザインだけやってる人や、ディレクションをやっていない人は、業務と全く違うと思っておいたほうがいい。
運良く1問だけ画像形式に関する問題が出される可能性がある程度。
PCで色々設定するのが好きな人は有利かも
個人的には、WEBデザイナーで体験した経験よりも、仕事環境を整えるためにPCの設定をした経験の方がITパスポートに活かせた印象でした。
ウェブ解析士で勉強した内容がITパスポートにも出題された
ウェブ解析士で学んだマーケティング知識がマネジメント系の範囲と被っており、ウェブ解析士で学んだ内容がITパスポートで活かせました。
経験者側の人間だけど、割とギリギリだった
私はなんとか合格できましたが、1000点満点中650点(合格点600点)と、割とギリギリな印象でした。
一方、出題範囲は偏りがあるようにも感じており、自分が得意な分野がもう少し出題されてたら、また結果が変わっていたであろうとも思いました。
経験者側の私でさえこんなに大変なのだから、一般企業で勤めている人でITパスポートを受けている人は本当に尊敬します。。。
みなさんもITパスポートを受けてみてはいかがでしょうか。