- ConoHa WING上でのSSLの設定について知りたい人
- 初期ドメイン(〜.conohawing.com)を常時SSL化させたい人
- WordPress構築以外にもConoHa WINGを使う予定がある人
- ConoHa WINGのお客様センターやサポート対応に興味がある人
この著者はWEBデザイナー歴5年になるあやおり子です。
最近、XserverからConoHa WINGにサーバー移転しました。
初期ドメイン(〜.conohawing.com)の常時SSL化(httpからhttpsへのリダイレクト)が設定できず、ConoHaのお客様センターに問い合わせた結果をまとめました。
ConoHa WINGは年間維持費用が安く、WordPressの表示高速化に特化したサーバーになります。
ブログ運営のサポートも手厚いので、WordPressを使ったブログを運営している人にオススメのサーバーです。
前提として、独自ドメインはコンパネでSSL設定が可能
まず前提として、独自ドメインの無料独自SSLは、コンパネで設定が可能です。
「サイト管理」 > 「サイトセキュリティ」 > 「独自SSL」
こちらに記載されている、無料独自SSLの利用設定 をオンにしてください。
設定方法は、公式サイトに掲載されています。
WordPressの場合は、「サイト管理」 > 「サイト設定」内、各WordPressの設定項目にある「簡単SSL化」を有効にすることをお忘れなく。
こちらの設定方法も、公式サイトに掲載されています。
なお、初期ドメイン(~.conohawing.com)の場合は以下のように表示されます。
初期ドメインには共有SSLを設定済みです。独自SSLの利用は、独自ドメインへの切り替え、またはドメインを追加して設定してください。
初期ドメインが常時SSL化されない
では、どうして今回はConoHaのお客様センターに問い合わせるまでに至ったのか。
それは
独自ドメイン:
常時SSL化されている
つまり、httpでアクセスするとhttpsへリダイレクトされる
初期ドメイン(〜.conohawing.com):
常時SSL化されていない
つまりhttpでアクセスしても、httpsへリダイレクトされない
という仕様を発見したからです。
背景としては、ドメイン移行中にHTMLの検証サイトを作る必要があり、
急にサイトが見れなくなる可能性があったので、
初期ドメイン(~.conohawing.com)を利用した検証サイトを共有しました。
しかし、共有後にBasic認証が効いていないということが発覚して大焦り。
Basic認証に関しては、別記事で紹介した方法でなんとか解決しました。
しかし、初期ドメインの常時SSL化の対応は分かりませんでした。
Xserverのヘルプサイトなどに記載してある.htaccessの書き方
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
を試してみても、リダイレクト出来ず。
何が一番厄介かというと、この現象が起きているのが初期ドメイン(~.conohawing.com)のみであること。
初期ドメインではRewriteEngine Onを記載したらエラーになりますが、独自ドメインではエラーにならず、ドメインによって仕様が違う始末。
もちろん、この仕様はサイトには書いておらず、検索しても出てきません。
コンパネにも常時SSL化に関する設定項目がなかったので、直接お問い合わせすることにしました。
お問い合わせした結果
私がConoHaのお客様センターにお問い合わせをした内容はこちらです。
(実際はもうちょっと詳しく書いています。)
私:
独自ドメイン(〜.com)は
どこで常時SSL化の設定しているかを教えて頂きたいです。
また、初期ドメイン(~.conohawing.com)を常時SSL化するための
.htaccessの記述方法を教えて頂きたいです。
自動で常時SSL化される説明が見当たらなかったので、設定場所に関しての説明。
.htaccessの書き方は、Xserverやさくらサーバーのサポートサイトに書き方が書いてあるので、ConoHa Wing にも推奨している書き方があるのでは?と思い、お問い合わせしました。
ConoHa お客様センター:
弊社提供の初期ドメイン(〜.conohawing.com)
につきましては、無料独自SSLを設定いただくことはできません。
なお、共用SSLは設定されておりますが、デフォルトでは
「http」の状態となっております。
WordPress内の設定を調整いただければ、「https」へ
変更することは可能かと存じますが、WordPress内の設定
などに関しましては、詳細な情報のご案内が出来かねるため、
弊社ではサポート外となります。
んん…?
私の文章を読んでくれたのか…??
SSLの種類のことを聞いていない。
WordPressを使ったサイト構築の話をしていない。
常時SSL化っていう単語が一般的じゃないのかな?お客様センターの担当者は初心者なのかな?と思い、もうちょっと噛み砕いて、同じ内容をもう一度ご質問。
ConoHa お客様センター:
ConoHaWINGの独自の仕組みで、httpsへ自動的にリダイレクト
される仕組みを採用しておりますため、お客様にて設定をいただく
ことはできません。
また、.htaccessの設定方法などのお客様個別の設定につきましては、
弊社ではサポート外とさせていただいておりますため、お客様にて
インターネット上の情報や専門の書籍をご参考にご確認ください
ますようお願い致します。
とりあえず、独自ドメインは常時SSL化が自動的にされるのは分かりました。
しかし、本当にやりたいことは、初期ドメイン(~.conohawing.com)の常時SSL化。
私は.htaccessの設定方法を聞きたいのではない旨と、初期ドメイン(~.conohawing.com)の常時SSL化方法について、再度ご質問。
ConoHa お客様センター:
ご申告のご運用につきまして、弊社からできるご提案と
致しましては、サイト転送設定のご利用となりますため、
以下サポートページをご確認の上、ご検討いただきますようお願い致します。
■サイト転送設定をする
https://support.conoha.jp/w/siteforwarding/
え…
WEBサーバー会社なのに、サーバーの設定に関する質問には、答えるつもりがないのかよ…
Laravelを使ったWEBアプリとか、私よりも専門的なことをする人もいるわけじゃん。
そういう人はサポート外ってこと…???
若干引きながら、支持された通りコントロールパネル(以下、コンパネ)を確認。
しかし…
常時SSL化されている前提のコンパネじゃないかよ…
でもとりあえずやってみましたが、案の定、リダイレクトが繰り返し行われますよね。
「ちょっと!!設定できませんけど!!!」
コンパネのスクショ付きでお問い合わせしたところ、1日後に返信が。
ConoHa お客様センター:
・初期ドメイン(〜.conohawing.com)の常時SSL化は可能
・そのやり方については.htaccessを操作する必要がある。
・しかし、そのやり方は教えられない
とのこと。フォロワーさんに聞いたRedirectMatchを使ったやり方も上手く行かず…
頭を抱えていると、
改めて弊社エンジニアへ確認致しましたところ、
初期ドメインの常時SSL化につきまして、ConoHa WINGの
システム構成上、X-Forwarded-Protoのヘッダー情報を
基に動作するようご設定いただくことで実現が可能とのことでございました。
との文章と一緒に、以下サポートページにて.htaccessを使用する場合の設定例のご案内を、サポートページに追加してくれたとのこと。
https://support.conoha.jp/w/conohawingcom/#03
あざーす!!!
と思いながら、.htaccessに追記するも動かず(泣)
さすがにこの状況で解決策をまた聞く気にもなれず、諦めることにしました。
お問い合わせした結果
「メールのお問い合わせ内容なんかどうでもいいんだよ!!」という方に向けて、今回やり取りして分かった内容についてまとめます。
独自ドメインと初期ドメイン(〜.conohawing.com)はSSLの種類が違う
独自ドメインは、無料独自SSLを利用しております。
無料独自SSL証明書の定番「Let’s Encrypt」を採用しており、期限が切れたらサーバーが無料で更新してくれています。
一方、初期ドメイン(〜.conohawing.com)は共用SSLを利用しています。
共用SSLとはサーバーごとに導入する、複数ユーザーで共有して設定するSSLのようです。
参考:
記事には「SSL化するとドメインが変わるのが共用SSL」とconohawing.comのドメインは、httpがhttpsに変えたらSSLも適応されるので、参考記事の内容とちょっと異なる気がしますが…
まぁ、今回の本題ではないので、深堀りしないことにしましょう。
独自ドメインは、自動で常時SSL化がされる
独自ドメインは、自動で常時SSL化(http→httpsへリダイレクト)されるようです。
その設定は変えられないようで、サーバーを決める前に、注意しておく必要がありそうです。
初期ドメイン(〜.conohawing.com)は自動で常時SSL化がされない
一方、conohawing.comが付く初期ドメインは自動で常時SSL化がされず、httpからhttpsへリダイレクトされません。
独自ドメインと仕様が違うので、注意が必要です。
初期ドメイン(〜.conohawing.com)を常時SSL化する方法→回答なし
初期ドメイン(〜.conohawing.com)を常時SSL化する方法をConoHa お客様センターにお問い合わせしましたが、回答はありませんでした。
公式サイトのサポートを見ても、初期ドメイン(〜.conohawing.com)のSSLに関する説明はありません。
今回は、そこまで常時SSL化が必要な案件ではないので良かったものの、人によっては結構大きな問題と感じる人もいるのではと思います。
もし、常時SSL化させる機能がないのなら、「そのような機能ない」とはっきり言ってほしいです。
ConoHaのお客様センターではコントロールパネル上の操作のみしかサポートしてくれず、サーバーの仕様は回答してくれない
ちょっと込み入った質問には回答してもらえなかったので、専門的な回答を求めるのは難しそうです。
初期ドメイン(〜.conohawing.com)の利用は想定していないのでは?
ConoHa Wingは無料で独自ドメインを取得・移管ができるので、初期ドメイン(〜.conohawing.com)をガッツリ利用するケースは想定していないのではと思います。
サポートサイトでも初期ドメインのことはちょろっとしか書いておらず、独自ドメイン前提でのサイト構築する前提であることが分かります。
また、今回はSSLに関する設定でしたが、他の設定も異なる可能性があるため、特別な理由がない限り、独自ドメインやサブドメインを使った方が良さそうです。
ConoHa WingはWordPress専門サーバーと考えた方がいい。
ConoHa Wingの独自ドメインは、SSL化をすると常時SSL化( http→httpsへ自動でリダイレクト)が自動で設定されますが、他のレンタルサーバーでは別途設定が必要です。
ConoHa WingでWEB制作を始めると、他のサーバーとの設定の違いに戸惑う可能性がありますので、WEBサイト制作初心者にはおすすめしません。
また、今回のConoHaのお客様センターの対応から見て分かる通り、HTMLサイトの公開など、通常のWEBサーバーとしての利用は考えられておりません。
ConoHa WingはWordPress専門サーバーとして捉え、もしHTMLサイトも公開したいのであれば、別のサーバーを検討したほうがいいでしょう。
アフィリエイト目的ならば、ConoHa Wingは優れたサーバー
しかし、アフィリエイト目的でWordPressを利用するならば、ConoHa Wingは優れたサーバーです。
- 表示スピードが早く、SEOの向上が期待できる
- 圧倒的コストパフォーマンス(652 円/月)
- 独自ドメインが最大2つまで永久無料
- WordPressに特化したコントロールパネル
- アフィリエイター向けのキャンペーンが充実している
このような特徴があるため、ブロガーやライターなど、サイト制作にそこまで力を入れないひとにとっては、優れたサーバーなのではと思います。
WEBサーバーとして利用するなら、Xserverがオススメ
一方、WEBサーバーとして利用するならば、Xserverがオススメです。
- 20年近い安心の実績
- サポートの手厚く、込み入った質問にも回答してくれる
- 大量アクセスに強い
- ドメイン永久無料
私は以前までXserverを利用しており、海外からの大量アクセスがあったときには一時的にブロックしてくれるなど、丁寧なサポート対応に助けられました。
将来的に受託制作を考えていたり、WordPress以外にもサイトを作る予定がある人は、Xserverがオススメです。
ドメインがすでにあるならば、さくらサーバーもおすすめ
もし、すでにドメインをお持ちで、ドメイン移管をしない場合は、さくらサーバーもおすすめです。
- 月額500円以下でWordPressを利用できる
- 20年以上ある長年の実績
- 初心者向けの本で紹介されることが多い
参考
受託制作はもちろん、ドメインなんか後回しで良い!とにかくWordPressサイトを公開したいんだ!!という方にもおすすめです。