今回、なかなかレアかと思われる「女子大数学科」を比較をしていきたいと思います。
私立の他に、国立の「女子大数学科」として「お茶の水女子大」と「奈良女子大」があるかと思われますが、今回は私立に絞って紹介していきます。
津田塾大学 学芸学部 数学科/情報科学科
- 募集人数
数学・情報科学それぞれ25人 - 場所
東京都小平市 - 初年度学費
1,364,010円(2021年度予定) - 偏差値
数学科:50
情報科学:55
※参考:パスナビ
東京の女子大数学科の中で唯一区外にあるのが津田塾大学です。
1年次から少人数セミナーがあるのが特徴で、情報科学では専門分野に直結する「情報科学英語」という科目があります。
割合が出ていないので断定は出来ませんが、今回紹介する3女子大の中では、カリキュラムの作り方や津田塾の成り立ちの関係上、数学教員の資格を取る人が多い可能性が高いです。
日本女子大学 理学部 数物科学科/物質生物科学科
- 募集人数
数物科学科:92人
物質生物科:97人 - 場所
東京都文京区(最寄りは目白駅) - 初年度学費
1,510,860円(2021年度予定) - 偏差値
数学科:50~52
情報科学:52~55
※参考:パスナビ - 2022年より名称変更予定
数物科学科→物質生物科学科
物質生物科学科→化学生命科学科
一番募集人数が一番多く、「理学部」の名称が唯一残る学部。
数物科学科の科学は情報のことらしく、最終的には数学と物理と情報の3コースに分かれて卒論を書くそうです。
学費が若干高い(と言っても他の理学部に比べて高いわけではない)ものの、理科関連に力を入れていることから理科の教員免許も取得出来るという視点でかなり魅力的だと思います。
また、在籍人数も多いことから授業数も豊富。選択科目で「地学」のカリキュラムを取ることも出来ます。
2022年から名称が変更されることから分かるように、物理が学べることが特徴です。
東京女子大学 現代教養学部 数理科学科
- 募集人数
数学専攻・情報理学専攻それぞれ35人 - 場所
東京都杉並区(最寄り西荻窪駅・吉祥寺駅) - 初年度学費
1,251,500円(2020年度) - 偏差値
数学科:45~47
情報科学:52.5~55
※参考:パスナビ
津田塾よりちょっと偏差値が低い東京女子大学。
「数理科学科」としての歴史が長いことから専攻の壁は薄く、ゼミを選択するまで壁感じたがことがほぼないです。
その証拠として、60単位中36単位は数学専攻・情報理学専攻のどちらの授業を受けることが可能です。
ちなみに私は東京女子大学の数学専攻出身です。
私がいた頃は、情報理学専攻の「情報」に関するカリキュラムを8割取得しても単位として認められました。
逆に数学と理科系の授業で単位を獲得していた人もいました。
最近の傾向
情報系の人気が上がっている
最近は数学科よりも情報科の方が偏差値が上の傾向が高いそうです。
最近は全体的の傾向として基礎学問人気が低迷しているので、数学の人気が落ちているのも分かります。
日本女子大学が方向性を変えてきている
数学の人気が落ちて来ていることから、cが理科系をメインにしはじめているように感じます。
日本女子大学は家政学部もあることから、生物や化学研究に強いのもあるかもしれないですね。