前の記事でチラッとかいたけど、私はとある数学科出身です。
現在、WEBデザイナー・コーダーからWEBディレクターの仕事をしていおり、
ほぼ新卒から今までずっと、WEB制作のお仕事をさせていただいておりますが、
新卒の時点では、志望していた職種は大手SIerのSE(システムエンジニア)でした。
そんな私は、なぜSE(システムエンジニア)を諦めた理由を書いていきます。
SE(システムエンジニア)志望だった学生時代
学生時代、WEB制作系にあまり良い印象を持っていませんでした。
- コーディングは出来るけど給料が安い
- 残業いっぱい
- ベンチャー系が多いから、ガツガツしていそう
- 誤字に気が回らない性格なので、そもそも向いていない
そんな私が大学生時代に目指していた(というか、いずれなるであろうと思っていた)のは大手SIerのSE(システムエンジニア)のほうで
- WEB制作よりも給料高そう
- 下請けとかを選ばなければマシな環境
- ベンチャー系ではないからそこまでガツガツしていない
- 理系だったのでなんとなく向いていそう
- プログラミングを書く方ではなく、設計する
という気持ちからでした。
夢を叶えるために、私は大学3年生の授業はほとんど前期に取り、後期は大手SIerのインターンシップや就活の資金稼ぎのアルバイトに明け暮れていました。
しかし、その夢は儚く散っていきました。
なぜなら私は、SPI(リクルートが提供している適性検査)が極端にできなかったからからでした。
計算スピードが遅く、SPIの非言語が解けなかった
SPIをやったことがある人なら分かると思いますが、SPIは計算スピードが求められます。
しかし、私は計算スピードがダントツに遅い人間でした。
例えば、百ます計算。
掛け算と足し算で速さを調べると、掛け算と比べて足し算は1.5~2倍くらいスピードが遅いです。
特に足し算・引き算の暗算が全くできず、繰り上がりがある計算式になると筆算を書かないと計算できないほどです。
私は中学校のころは商業高校を考えていた経緯もあり、高校に入るまで偏差値というものを考えたことがありませんでした。
そんな私がひょんなことから高校の特進クラスに入り、普通クラスに落ち、なんだかんだ数学科に行った経緯があるため、人生で一度も計算早く解く練習をしていないのです。
じゃあどうして数学科に受かったのよ???
正直、中学校以降の数学では、計算スピードはそこまで求められません。
また、数学科でも計算が求められる分野とそうじゃない分野で別れているので、
数学が出来ることと計算スピードは必ずしもイコールになるわけではないです。
分野によるって…
単位は大丈夫だったんですか?
私の大学の授業はほぼ全て選択必修だったので、
計算スピードが求められる分野(解析学)を取らずに済みました。
ただ、大学時代は全体的に評定の評価が低くてやばかったので、
情報学の授業を多めに取ることで、単位を誤魔化しました笑
ふと、周りを見渡すと
「偏差値70以上の中高一貫出身」や
「都内有数の効率進学校」
「ただでさえ偏差値の高い首都圏の国公立を落ちてきた人」が多く、
私みたいな高校だけ頑張った人間が少数派だったんだろうなと思います。
そもそも、私は今までものすごく運がよかっただけかもしれませんね。
私の志望していた業界は、SPIで判断されることが多い業界だった。
計算スピードが遅い私は、SPIをいくら練習をしても目に見える成果が現れず、適性検査で落とされまくる日々でした。
あとから冷静に考えてみたのですが、大手SIerは未経験の文系も対象範囲にしているので、私みたいに運だけでなんとか凌いてきた人間より、中学受験を経験したような今まで真面目に勉強してきた人を採用するのは当たり前ですよね。
理系なんだから推薦があるのではないか?と思われますが、甘くはありません。
- 成績優秀
- 単願
※他の企業の選考は受けてはいけない - 合格率が低い
※私の学校から最終選考までいった割合は30%未満という噂
うーん…なんとも微妙な条件。
どうやら数学科・情報科は理系の他分野に比べて推薦が少ないらしく、積極的に推薦を受けたい人は少数派でした。
では、SPIなどの適性検査を必要としない企業を探せばいいのでは?という感じなのですが、そうなると大手を狙うのが難しくなり、ブラックだと聞いている中小SIerになってしまいます。
SPIの練習…するべきか?
そんな状況でしたので、
- 半年とかかっても、SPIの勉強を進める
- SPIを諦めて大手SIerのSEの道を諦める
のどちらかを選ぶ必要に迫られました。
そこで改めて考えました。
そもそも、長いスパンで見たときに、SPIの試験が役に立つことがどれぐらいあるのか?
適性検査合格のために、半年かける意味があるのか?
そう考えた私は、SPIとは違う就活方法を求めた結果、WEBデザイナーの”ポートフォリオ”という文化をみつけたのが今の仕事についたきっかけでした。
多分、人生で計算のスピードをそこまで強要されていなかったから、数学科に行った
学生生活最後にもなって、いままで勉強してこなかった時期のツケが回ってきたように思いました。
ただ、もし私が中学受験を経験していたら、計算のスピードを求められすぎて算数どころか数学が嫌になり、数学科にいってなかった可能性があります。
また、数学どころか勉強全般やってこなかった人生だったかもしれません。
そう考えると、まぁ仕方ないことではあったのかな…と思うこの頃です。